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犬、猫の病気(腫瘍:組織球肉腫;腎臓、肺、膝)

5月も予防ワクチンDM送付を延期致します。4、5月でワクチン予定の飼い主様は、密集にならない用配慮致します。

4月は、広めの外待合、ドックラン、個室待合、犬と猫の待合への分散と、オンラインを活用されている飼い主さんのご協力のおかげで、待合室の密集はかなり防げています。スタッフ一同から感謝いたします。ご協力ありがとうございました。

しばらく、症例を掲載していませんでしたが、今後この4カ月分の症例を掲載していきます。

不要不急の外出が困難なこの時期、同じような病気でお悩みの飼い主さん達のお役に立てると幸いです。

 

 

血尿、嘔吐で来院した8歳のラブラドールのワンちゃんです。問診で泌尿器の臓器からの出血を疑い、腹部超音波検査、尿検査を行いました。右腎臓の構造は一部不整で、大量の液体を含む所見が確認できました。術前検査で他臓器に転移は認められませんでした。

右腎臓腫瘍破裂が疑われ、出血を止めるために、右腎臓摘出手術を行いました。

右腎臓の病理検査結果は、組織球肉腫でした。術後数ヶ月経過しますが、抗癌剤で治療中です。お母さんは、心配で立ち会われましたが、お腹の中の内出血にびっくりされていました。

 

 

子犬の時から、通院しているコーギーのワンちゃんです。
定期検診で、他の手術を行うので、胸部レントゲン検査を行いその時、左肺後葉に腫瘤を確認しました。3週間経過をみて、増大したので、進行する肺腫瘍疑いのため、左肋間開胸による摘出手術を行ないました。

病理検査は、組織球肉腫でした。肺に発生するタイプはコーギーさんが多いです。5年間で3頭の子が罹っています。
この子は術後抗がん剤で、経過良好でしたが、術後2年弱で亡くなられています。

 

この1年以内に他に、肝臓、膝に組織球肉腫が発生した子たちがいますが、それぞれ現在も頑張って過ごしています。

組織球肉腫はあまり知られていない病気です。ここ最近はウェルシュコーギーに多く、バーニーズマウテンドック、ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバーも好発犬種です。20年前は、バーニーズの患者さんで多く見かけました。

複数の臓器に広がったタイプを全身性といい、進行が早く致命的になります。1個の臓器に発生する局所性の場合は、進行は全身性よりも少し進行が遅いですが、高い転移率があります。血球貪食性組織球肉腫というタイプもあり、脾腫、貧血、低アルブミン血症を起こします。治療としては、局所性は外科手術と化学療法が適応となります。いち早い発見が経過を左右する病気の一つです。

 

コロナ感染予防の一環でセカンドオピニオンも、まずはメールで相談を受け付けております。

今後掲載する症例は、リンパ腫3例、天疱瘡、膀胱結石、肛門周囲の腫瘍(肛門嚢アポクリン腺癌と肛門嚢周囲腫/腺癌)、炎症性乳癌と尿管結石、直腸腫瘍(直腸全層プルースルー)、上顎骨腫瘍、小腸腫瘍、褐色細胞腫、総胆管胆石閉塞等です。